明烏(あけがらす):平成バージョン・その① [エッセイ]
明烏(あけがらす)
落語の演目の一つ・・・
堅物過ぎる倅に業を煮やした御店(おたな)の主が、
町内の札付き二人組に頼み込み”お稲荷様へお篭もり”と偽り
吉原へ連れ出し、オトナにして頂くという噺である
八代目文楽さんの十八番(おはこ)と言われているが、
現存するCD等を聞いた限りでは、古今亭志ん朝さんの方が
噺にキレがあると感じるのは私だけだろうか・・・
さて、明烏の時代背景は江戸末期だそうだが、
同様の話しは今の世にもしっかりと・・・ある
★城県の某株式会社に
御年26歳の好青年(仮名:Sちゃん)がいるとしましょう・・・
彼は、昨年の春に中途採用で入社したのだが
面接の時から「これは将来の幹部候補」と感じさせる大器であったし、
実際に入社後も大変に優秀で、何事もそつなくこなしてくれた。
容姿はポッチャリ(太目残り)・・・
見た目通り食べる大好きではあるが、呑めないタバコ吸わない
でも酒の席にも嫌がらずに付き合ってくれる、極めて温厚な性格である
またイマドキの若者でもあり、
ゲーム大好き、フィギア大好き、おまけにサバゲーにまで参戦しちゃう
多才なオタクでもある・・・
故に、
とぉ~ぜんの如く・・・リアル彼女の話は出てこない
そんな彼に悪戯しちゃおうと考えた札付き二人組が居ましたとさ・・・
(三十代)
悪A:「お前ぇ~、まだアレは無いんだろ?」
悪B:「なんなら行くか、風俗?」
Sちゃん:「ふぅ~ぞくぅ・・・ですか?」
照れもあったと見えて、
最初は話しをはぐらかしていたSちゃんではあるが
そこはやっぱり♂である・・・
最後は身を乗り出し
「宜しくお願いします!」
と言う事になったらしい
(悪Bによる報告書:その①)
そして、悪Bが近隣の手頃なフーゾク店を調べ
某△浦にあるソープ&ンドが良かろうと言う結論に至ったのである
「じゃあ、月末金曜に!」
って事で話しがまとまったのが1月中半、
それからのSちゃんの行動がスゴい・・・
当該店舗に在籍する”おねいさん達”の人数・履歴・スリーサイズはもとより、
料金体系・予約システム・オプション(下★のテイクアウト)等々すべてを
数日でリサーチしてしまった・・・
また、同時にオタク仲間のチェリーボーイ達に
「ボクはついにオトナになるんだぁ~!」
と自慢げに言いふらしたらしい・・・くくくっ
そしてついに、ついにですよ皆さん、
本性が出てしまった・・・(汗)
今後数回に分けてテイクアウトのオプションを実行し
マネキンをオクで入手し、
”実物大フィギアを創るぅ~”
という、壮大なる計画をぶち上げたのである・・・
(悪Bによる報告書:その②)
お・た・く
(滝クリ風に)
「想像を絶する思考回路だね・・・オタクは」
と私が呟くと、悪Bが
「あいつ、貯金が無くなりますね、マジで!」
そう続けたのだが・・・
「どうなったとしても、それはそれで奴さんの運命なんだよ。
まぁ~何だな、歳いってからトチ狂っちまうより今の方がマシだよ!」
と苦笑した
・・・・・続く・・・・・
今時の若いものは、、、
精巧なダッチワイフは
御上が南極調査員用に御用達にしてくれるかも?
by パウロ (2014-02-06 06:02)
↑あぁぁぁぁぁ・・・
今ではラブドールと言います!
by 凶状持ち (2014-02-06 16:45)
↑リアルすぎて処分に困るそうです。
by m1935gp (2014-02-06 21:44)